モダンホライゾン2の評価の反省(黒・赤)
2021年12月13日 mtg-カード評価の反省
※この日記は主にレガシー・モダンの環境を想定しています
過去にした評価:
白・青編はこちら
緑・多色編はこちら
アーティファクト・土地・BOX特典編はこちら
黒
残虐の執政官 中盤(1)の大誤算その1
アドバンテージを得るためにリアニメイトで釣る先としては、既にグリセルが存在するため初見では全く評価してませんでしたが、
・グリセルと違ってライフが7以下だったり、起動型能力を止められていても出すだけで生け贄1体強要、相手に1枚ハンデス&自分は1ドロー、3点ドレインによってアドバンテージを与えてくれる
・セラの天使同様伝説のクリーチャーではないのでカラカスで戻されず、モダンでも無名の墓→頑強or不吉な儀式の僧侶からリアニメイト可能
以上の2点を評価されたためか、モダンのリアニメイトの基本パーツとして4枚積まれたほか、レガシーのリアニメイトでも1枚差しながら高い採用率を誇りました。
(エムラも採用できる実物提示教育系のデッキには、さすがに採用されませんでしたが)
骨の破片 1マナと手札1枚のコストで一部を除くクリーチャー・プレインズウォーカーに対処できるためか、モダンの信仰の繕いが出てくるまでのリアニメイトやウルザフード・キャットオーブンに採用されたほか、レガシーのホガークやマッドネスのサイドにも採用されてました。
氷砕き 中盤(1)の誤算その1
氷雪土地やウルザ土地・エルドラージの寺院あたりなら2マナでデメリットなく破壊できるためか、実際には赤や緑マナがほぼ出ない小悪疫デッキのみならず、ごく一部ながら黒緑ジャンクあたりのサイドボートにも採用されていたのを見かけました。
滅ぼし 中盤(1)の大誤算その2
2マナで単体除去・4マナで全体除去として使える点が評価されたためか、モダンで白と黒が出る白黒石鍛冶やコントロールデッキあたりに、わりと幅広く採用されていました。
ダウスィーの虚空歩き 中盤(1)の大誤算その3
アタッカーとしては2マナ3/2シャドーと十分な能力を持ち、墓地対策としては虚空の力戦を内蔵している点が評価されたためか、モダンの黒赤ビートダウンに基本パーツとして複数積まれたり、ジャンドや白黒石鍛冶の一部に採用されたほか、レガシーでも少数ながら黒単リアニメイトやヘルムコンボなどに採用されていたのを見かけました。
しかし、採用率は思っていたほど高くはなかったです。
悲嘆 暴露同様「黒のカードを1枚追放したら0マナで撃てる」上に、「クリーチャー」である点が評価されたためか、
・モダンでは孤独や儚い存在が入ったタイプの白黒石鍛冶やリアニメイトに4枚入ったり、思考囲いを入れられない死せる生の基本パーツとして4枚積まれたりした
・レガシーでも黒単、黒赤リアニメイトに2種類目の暴露として2~4枚積まれたりしていた
・ヴィンテージでも発掘の基本パーツとして4枚積まれていた
ことが確認できました。
(しかし、創造の座、オムナスと色が合わなかったせいかモダンのエレメンタルデッキにはごく一部しか採用されず、他の黒いカードを用意するのが大変だったためか、生ける願いやエラダムリーの呼び声とは併用されてませんでした)
橋の大魔術師 中盤(1)の大誤算その4
初見ではコントロール対策になりそうだと思ってましたが、黒トリプルシンボルというコストがきつかったり、そもそも入る枠がなかったためか、モダン・レガシー共に採用実績はなかったです。
頑強 中盤(1)の大誤算その5
モダンでも無名の墓からのこれで伝説でないクリーチャーを釣れるようになったとはいえ、墓地対策に弱い点が気になったため、初見では活躍するとは思ってませんでした。
しかし、無名の墓などからの頑強が決まりさえすればかなり有利に立てるためか、実際にはモダンで残虐の執政官などの、伝説でないクリーチャーを釣り上げるタイプのリアニメイトデッキを成立させた1枚となりました。
(伝説のクリーチャーは釣れないので、さすがにレガシーでは使われませんでしたが)
不敬な教示者 中盤(1)の大誤算その6
レガシー禁止カードの悪魔の教示者同様なんでもサーチできるとはいえ「2マナ払った後、待機2が明けて」ようやく唱えられるという遅さが気になって、初見では全く評価してませんでした。
しかし、待機が明けたターンにはマナを使わない点が評価されたためか、モダンのアドグレイスや神託者コンボにサーチカードとして採用された(アドグレイスには4枚積まれたレシピも多く見かけた)ほか、レガシーでもごく一部のデッキで採用されていたのを見かけました。
突然の布告 モダンではエムラを採用する主なデッキが不屈の独創力デッキぐらいしかないためか、ごく一部で採用されたに留まりました。
一方、レガシーではエムラを採用する主なデッキが全知デッキ・スニークショーあたりとモダンより多いためか、黒単の呪いデッキやヘルムヴォイドなどに、モダンより高い採用率を誇りました。
戦慄の朗詠者、トーラック (4マナかかるものの)キッカー込みで出せれば無作為2枚ハンデス+プロテクション(白)持ちの2/1+αとかなりのパフォーマンスを発揮できるためか、モダンでは主にルールスを相棒にしたデッキにそれなりに採用されたほか、レガシーでも黒単系デッキなどのごく一部で採用されてました。
無名の墓 中盤(1)の大誤算その7
レガシーでは伝説のクリーチャーを落とせず、モダンではリアニメイトデッキが活躍するとは思ってなかったので、初見では永劫のこだまあたりを落とす用のカードぐらいにしか思ってませんでした。
しかし、実際にはモダンで頑強と共に伝説でないクリーチャーを釣り上げるタイプのリアニメイトデッキを成立させた1枚となったほか、レガシーでもごく少数ながら黒単リアニメイトに5枚目以降の納墓として採用されていたのを見かけました。
(なお、永劫のこだまとは併用されなかったもよう)
赤
猛火のルートワラ マッドネス(0)を持つおかげか、モダンのホロウワンやレガシーのマッドネスデッキのほか、ヴィンテージのピッチホロウにも復讐蔦と共に4枚採用されていました。
血編み髪の匪賊 中盤(1)の誤算その2
初見では「昂揚を満たせば続唱でアドバンテージを取れる、2マナのクリーチャー」である点をある程度評価してましたが、2マナ3/1ブロック不能という性能が弱かったのか、実際にはモダンのごく一部のデッキに採用されていた程度でした。
ブレイヤの見習い 中盤(1)の誤算その3
飛行機械を出してくれるものの、3マナとやや重いためか初見では全く評価してませんでしたが、これ1枚でアーティファクト2つ分として換算できるためか、実際にはレガシーのペインターの一部で採用されてました。
計算された爆発 中盤(1)の大誤算その8
初見では「レガシーでうつろう爆発が8枚体制になったことによる、エムラ爆発の登場」の可能性を感じてましたが、ライブラリー操作が必要な上にコンボが決まっても15・16点しか与えられない点が気になったためか、実際にはモダンの方で土地(60枚中40枚ぐらい)の他にこれ・混沌の辛苦・重い呪文しか入れない専用のデッキが一部で結果を出したに留まりました。
ドラゴンの怒りの媒介者 中盤(1)最大の誤算
昂揚を満たすのが難しそうだと判断したため、初見では全く評価してませんでした。
しかし、昂揚の問題はミシュラのガラクタやウルザの物語を何枚か入れれば問題ない上に、そもそも土地・ソーサリー・インスタント・クリーチャーだけでもクリアできるためか、実際にはモダンのグリクシスシャドウやカウンターモンキー、ルールスを相棒としたジャンドの基本パーツとなったほか、レガシーでもトップメタの青赤Delverやカウンターモンキーで高い採用率を誇っていました。
信仰無き回収 中盤(1)の誤算その4
反復を持つとはいえ、2マナで1枚の手札入れ替えを行うだけではカードパワーが低すぎると思っていたので、初見では全く評価してませんでした。
しかし、反復で唱えられたら「ターンを跨ぐものの、1枚で呪文を2回唱えたことになる(反復分はノーコスト)」点を買われたためか、モダンの弧光のフェニックス系のデッキに採用されていたのが確認できました。
火炎の襲撃 中盤(1)の大誤算その9
初見では「プレインズウォーカー対策としては最高級の1枚」と評価してましたが、プレインズウォーカーが並ぶこと自体が稀な上に終了ステップまでに割られたら効果を発揮しないためか、実際にはモダンのエンチャントレスの一部などのサイド(全体的な採用率も低かった)に入ったに留まりました。
火炎舌の一年仔 中盤(1)の大誤算その10
2マナで出しても「タフネス2以下のクリーチャーを焼きつつ、2/1が出てくる」点を評価して、初見では小型クリーチャーが多いデッキ相手のサイドと思ってました。
しかし、2マナ圏に強力なライバルが多く、レンと六番に焼かれるタフネス1だという点が気になったためか、実際にはモダンの一部のデッキに採用されていたに留まりました。
激情 中盤(1)の大誤算その11
なぜか初見ではゴブリンやヴァラクートのサイド要因ぐらいにしか思ってませんでしたが「赤のカードを1枚追放したら0マナで撃てる」「素出しでも強い」点を評価されたためか、実際にはモダンのレンアンドオムナス・エレメンタル・グルールムーン・カスケードクラッシュやレガシーの赤単プリズン・ゴブリンなどで高い採用率を誇りました。
(なお、モダンのゴブリンやヴァラクートでの採用率は低かったもよう)
電位式リレー 中盤(1)の大誤算その12
モダンでは青赤ストームのサイドに入ることもある程度でしたが、レガシーではANTにそれなりに採用されたほか、赤単ストームでは高い採用率を誇りました。
(ちなみに、初見では全く評価してませんでした)
明日の瞥見 中盤(1)の大誤算その13
初見では全く評価してませんでしたが、パーマネントを多くコントロールしている状況で通せたらほぼ勝ちといえるほどの大きなアドバンテージを得られる可能性があるためか、実際にはパーマネントの数を水増ししやすいデッキに入れ、続唱で踏み倒す専用のデッキが少数ながら結果を出したほどの活躍はしました。
調和の神童 中盤(1)の誤算その5
初見では瞬唱などとのシナジーを期待してましたが、実際にはモダンの赤系ビートダウンのごく一部やかなりマイナーなシャーマンデッキに採用されるに留まりました。
鉱山の崩壊 初見では「マグマの陥没孔と入れ替わる可能性がある程のカードパワーはありそう」だと思ってましたが、既にマグマの陥没孔自体の採用率が低かったためか、モダンですら採用実績は全くと言っていいほどなかったです。
黒曜石の焦がし口 中盤(1)の大誤算その14
トロン相手に間に合わない可能性があると思っていたため初見ではほとんど評価してませんでしたが、4ターン目のトロン完成には間に合う可能性が高かったり、先に広がりゆく海を貼ってカバーしたりできるためか、実際の採用率は(主にサイドではあったものの)それなりに高かったです。
(先手4ターン目にウルザ地形が揃いそうな場合、ウルザ地形が2種類揃っているであろう後手3ターン目に出せれば、3マナ4/4飛行+土地破壊とかなり優秀なクリーチャーになれる点が評価されたのかも)
敏捷なこそ泥、ラガバン 中盤(1)の大誤算その15
初見でも高く評価してましたが、1マナ2/1と軽く、戦闘ダメージを与えるたびに宝物トークン生成&対戦相手のライブラリートップ拝借が行えるうえに、2マナで疾駆して奇襲できる点が大きく評価されたためか、エレメンタル・ゴブリンあたりを除くモダンの赤いビートダウンにはまず入るほどの採用率を誇ったほか、レガシーの青赤Delverの基本パーツになった上にジェスカイ石鍛冶でも高い採用率を誇りました。
それどころか、モダン・レガシーの両方でこれの名を冠した「カウンターモンキー」というデッキを成立させたほどの1枚でした。
(一方、ライフを削る能力自体はそこまで高くないせいか、モダンのバーンでの採用率はかなり低かったです)
これだけラガバンが暴れまわっているのを見て「そのうち、モダンやレガシーで禁止になるのではないか」と思ってしまいました。
一攫千金 中盤(1)の大誤算その16
1マナ使って宝物トークンを生み出す効果を強いと思えなかったため、初見では全く評価してませんでした。
しかし、モダンでは1マナで一時的に使えるマナを増やせる効果が貴重だったためか(これと同じ能力を持つ野生の朗詠者は、クリーチャーなので除去されやすい)、実際にはベルチャーの基本パーツになったほか、(不屈の独創力のコストとマナ加速を兼ねるためか)不屈の独創力デッキへの採用実績もありました。
邪悪な熱気 中盤(1)の大誤算その17
昂揚を満たさなければショックの下位互換にしかならないためか、初見では血編み髪の匪賊が入りそうなデッキにしか入らないだろうと判断しました。
しかし、ドラゴンの怒りの媒介者同様にデッキ構築に少し気を使えば昂揚を満たすのはそう難しくなかったためか、モダンではカウンターモンキー・ジャンド・グリクシスシャドウあたりで高い採用率を誇ったほか、レガシーの青赤Delverやカウンターモンキーあたりでもなかなかの採用率を誇りました。
(昂揚さえ満たせば「相手ライフを回復せず、プレインズウォーカーに対処できる剣鋤」のように使えるのも大きかったか)
火炎の裂け目 中盤(1)の誤算その6
既に稲妻のらせんやボロスの魔除けが存在するためバーンにすらこれが入る枠はないと思ってましたが、「対象を取らない2マナ4点火力」という点が評価されたためか、ごく少数ながらこれを採用したバーンデッキが結果を出していたのを見かけました。
ゴブリンの砲撃 クリーチャーを生贄に捧げて1点飛ばしつつ、追放除去を空振りさせることができるためか、マイナーながらゾンビデッキやジャンドサクリファイスのサクリ台として活躍したほか、少数ながら鱗親和に1枚された実績がありました。
ゴリラのシャーマン 何に対策しているのかわかりませんが、グルールムーンやジェスカイ石鍛冶のごく一部にこれが採用されていたのを見かけました。
帝国の徴募兵 中盤(1)の誤算その7
キキジキコンボではなかなかの採用率を誇った点はだいたい予想通りでしたが、それよりもデッキ内のほとんどのクリーチャーをサーチできる人間デッキへの採用数(割合は同じぐらいだった)の方が多かったです。
(あと、デスタクにも少数ながら採用されていたのを見かけました)
残虐の執政官がモダンどころかレガシーのリアニメイトデッキでも活躍し、ドラゴンの怒りの媒介者が低マナ域を主軸とした赤いデッキ(バーン除く)で大暴れし、激情が赤を含むわりと幅広いデッキに採用されたりと、初見でほとんど評価してなかったカードの大活躍を知ることができました。
過去にした評価:
https://eternalblue.diarynote.jp/202106061355046222/
白・青編はこちら
https://eternalblue.diarynote.jp/202112012310578837/
緑・多色編はこちら
https://eternalblue.diarynote.jp/202112181832093050/
アーティファクト・土地・BOX特典編はこちら
https://eternalblue.diarynote.jp/202112252225239420/
黒
残虐の執政官 中盤(1)の大誤算その1
アドバンテージを得るためにリアニメイトで釣る先としては、既にグリセルが存在するため初見では全く評価してませんでしたが、
・グリセルと違ってライフが7以下だったり、起動型能力を止められていても出すだけで生け贄1体強要、相手に1枚ハンデス&自分は1ドロー、3点ドレインによってアドバンテージを与えてくれる
・セラの天使同様伝説のクリーチャーではないのでカラカスで戻されず、モダンでも無名の墓→頑強or不吉な儀式の僧侶からリアニメイト可能
以上の2点を評価されたためか、モダンのリアニメイトの基本パーツとして4枚積まれたほか、レガシーのリアニメイトでも1枚差しながら高い採用率を誇りました。
(エムラも採用できる実物提示教育系のデッキには、さすがに採用されませんでしたが)
骨の破片 1マナと手札1枚のコストで一部を除くクリーチャー・プレインズウォーカーに対処できるためか、モダンの信仰の繕いが出てくるまでのリアニメイトやウルザフード・キャットオーブンに採用されたほか、レガシーのホガークやマッドネスのサイドにも採用されてました。
氷砕き 中盤(1)の誤算その1
氷雪土地やウルザ土地・エルドラージの寺院あたりなら2マナでデメリットなく破壊できるためか、実際には赤や緑マナがほぼ出ない小悪疫デッキのみならず、ごく一部ながら黒緑ジャンクあたりのサイドボートにも採用されていたのを見かけました。
滅ぼし 中盤(1)の大誤算その2
2マナで単体除去・4マナで全体除去として使える点が評価されたためか、モダンで白と黒が出る白黒石鍛冶やコントロールデッキあたりに、わりと幅広く採用されていました。
ダウスィーの虚空歩き 中盤(1)の大誤算その3
アタッカーとしては2マナ3/2シャドーと十分な能力を持ち、墓地対策としては虚空の力戦を内蔵している点が評価されたためか、モダンの黒赤ビートダウンに基本パーツとして複数積まれたり、ジャンドや白黒石鍛冶の一部に採用されたほか、レガシーでも少数ながら黒単リアニメイトやヘルムコンボなどに採用されていたのを見かけました。
しかし、採用率は思っていたほど高くはなかったです。
悲嘆 暴露同様「黒のカードを1枚追放したら0マナで撃てる」上に、「クリーチャー」である点が評価されたためか、
・モダンでは孤独や儚い存在が入ったタイプの白黒石鍛冶やリアニメイトに4枚入ったり、思考囲いを入れられない死せる生の基本パーツとして4枚積まれたりした
・レガシーでも黒単、黒赤リアニメイトに2種類目の暴露として2~4枚積まれたりしていた
・ヴィンテージでも発掘の基本パーツとして4枚積まれていた
ことが確認できました。
(しかし、創造の座、オムナスと色が合わなかったせいかモダンのエレメンタルデッキにはごく一部しか採用されず、他の黒いカードを用意するのが大変だったためか、生ける願いやエラダムリーの呼び声とは併用されてませんでした)
橋の大魔術師 中盤(1)の大誤算その4
初見ではコントロール対策になりそうだと思ってましたが、黒トリプルシンボルというコストがきつかったり、そもそも入る枠がなかったためか、モダン・レガシー共に採用実績はなかったです。
頑強 中盤(1)の大誤算その5
モダンでも無名の墓からのこれで伝説でないクリーチャーを釣れるようになったとはいえ、墓地対策に弱い点が気になったため、初見では活躍するとは思ってませんでした。
しかし、無名の墓などからの頑強が決まりさえすればかなり有利に立てるためか、実際にはモダンで残虐の執政官などの、伝説でないクリーチャーを釣り上げるタイプのリアニメイトデッキを成立させた1枚となりました。
(伝説のクリーチャーは釣れないので、さすがにレガシーでは使われませんでしたが)
不敬な教示者 中盤(1)の大誤算その6
レガシー禁止カードの悪魔の教示者同様なんでもサーチできるとはいえ「2マナ払った後、待機2が明けて」ようやく唱えられるという遅さが気になって、初見では全く評価してませんでした。
しかし、待機が明けたターンにはマナを使わない点が評価されたためか、モダンのアドグレイスや神託者コンボにサーチカードとして採用された(アドグレイスには4枚積まれたレシピも多く見かけた)ほか、レガシーでもごく一部のデッキで採用されていたのを見かけました。
突然の布告 モダンではエムラを採用する主なデッキが不屈の独創力デッキぐらいしかないためか、ごく一部で採用されたに留まりました。
一方、レガシーではエムラを採用する主なデッキが全知デッキ・スニークショーあたりとモダンより多いためか、黒単の呪いデッキやヘルムヴォイドなどに、モダンより高い採用率を誇りました。
戦慄の朗詠者、トーラック (4マナかかるものの)キッカー込みで出せれば無作為2枚ハンデス+プロテクション(白)持ちの2/1+αとかなりのパフォーマンスを発揮できるためか、モダンでは主にルールスを相棒にしたデッキにそれなりに採用されたほか、レガシーでも黒単系デッキなどのごく一部で採用されてました。
無名の墓 中盤(1)の大誤算その7
レガシーでは伝説のクリーチャーを落とせず、モダンではリアニメイトデッキが活躍するとは思ってなかったので、初見では永劫のこだまあたりを落とす用のカードぐらいにしか思ってませんでした。
しかし、実際にはモダンで頑強と共に伝説でないクリーチャーを釣り上げるタイプのリアニメイトデッキを成立させた1枚となったほか、レガシーでもごく少数ながら黒単リアニメイトに5枚目以降の納墓として採用されていたのを見かけました。
(なお、永劫のこだまとは併用されなかったもよう)
赤
猛火のルートワラ マッドネス(0)を持つおかげか、モダンのホロウワンやレガシーのマッドネスデッキのほか、ヴィンテージのピッチホロウにも復讐蔦と共に4枚採用されていました。
血編み髪の匪賊 中盤(1)の誤算その2
初見では「昂揚を満たせば続唱でアドバンテージを取れる、2マナのクリーチャー」である点をある程度評価してましたが、2マナ3/1ブロック不能という性能が弱かったのか、実際にはモダンのごく一部のデッキに採用されていた程度でした。
ブレイヤの見習い 中盤(1)の誤算その3
飛行機械を出してくれるものの、3マナとやや重いためか初見では全く評価してませんでしたが、これ1枚でアーティファクト2つ分として換算できるためか、実際にはレガシーのペインターの一部で採用されてました。
計算された爆発 中盤(1)の大誤算その8
初見では「レガシーでうつろう爆発が8枚体制になったことによる、エムラ爆発の登場」の可能性を感じてましたが、ライブラリー操作が必要な上にコンボが決まっても15・16点しか与えられない点が気になったためか、実際にはモダンの方で土地(60枚中40枚ぐらい)の他にこれ・混沌の辛苦・重い呪文しか入れない専用のデッキが一部で結果を出したに留まりました。
ドラゴンの怒りの媒介者 中盤(1)最大の誤算
昂揚を満たすのが難しそうだと判断したため、初見では全く評価してませんでした。
しかし、昂揚の問題はミシュラのガラクタやウルザの物語を何枚か入れれば問題ない上に、そもそも土地・ソーサリー・インスタント・クリーチャーだけでもクリアできるためか、実際にはモダンのグリクシスシャドウやカウンターモンキー、ルールスを相棒としたジャンドの基本パーツとなったほか、レガシーでもトップメタの青赤Delverやカウンターモンキーで高い採用率を誇っていました。
信仰無き回収 中盤(1)の誤算その4
反復を持つとはいえ、2マナで1枚の手札入れ替えを行うだけではカードパワーが低すぎると思っていたので、初見では全く評価してませんでした。
しかし、反復で唱えられたら「ターンを跨ぐものの、1枚で呪文を2回唱えたことになる(反復分はノーコスト)」点を買われたためか、モダンの弧光のフェニックス系のデッキに採用されていたのが確認できました。
火炎の襲撃 中盤(1)の大誤算その9
初見では「プレインズウォーカー対策としては最高級の1枚」と評価してましたが、プレインズウォーカーが並ぶこと自体が稀な上に終了ステップまでに割られたら効果を発揮しないためか、実際にはモダンのエンチャントレスの一部などのサイド(全体的な採用率も低かった)に入ったに留まりました。
火炎舌の一年仔 中盤(1)の大誤算その10
2マナで出しても「タフネス2以下のクリーチャーを焼きつつ、2/1が出てくる」点を評価して、初見では小型クリーチャーが多いデッキ相手のサイドと思ってました。
しかし、2マナ圏に強力なライバルが多く、レンと六番に焼かれるタフネス1だという点が気になったためか、実際にはモダンの一部のデッキに採用されていたに留まりました。
激情 中盤(1)の大誤算その11
なぜか初見ではゴブリンやヴァラクートのサイド要因ぐらいにしか思ってませんでしたが「赤のカードを1枚追放したら0マナで撃てる」「素出しでも強い」点を評価されたためか、実際にはモダンのレンアンドオムナス・エレメンタル・グルールムーン・カスケードクラッシュやレガシーの赤単プリズン・ゴブリンなどで高い採用率を誇りました。
(なお、モダンのゴブリンやヴァラクートでの採用率は低かったもよう)
電位式リレー 中盤(1)の大誤算その12
モダンでは青赤ストームのサイドに入ることもある程度でしたが、レガシーではANTにそれなりに採用されたほか、赤単ストームでは高い採用率を誇りました。
(ちなみに、初見では全く評価してませんでした)
明日の瞥見 中盤(1)の大誤算その13
初見では全く評価してませんでしたが、パーマネントを多くコントロールしている状況で通せたらほぼ勝ちといえるほどの大きなアドバンテージを得られる可能性があるためか、実際にはパーマネントの数を水増ししやすいデッキに入れ、続唱で踏み倒す専用のデッキが少数ながら結果を出したほどの活躍はしました。
調和の神童 中盤(1)の誤算その5
初見では瞬唱などとのシナジーを期待してましたが、実際にはモダンの赤系ビートダウンのごく一部やかなりマイナーなシャーマンデッキに採用されるに留まりました。
鉱山の崩壊 初見では「マグマの陥没孔と入れ替わる可能性がある程のカードパワーはありそう」だと思ってましたが、既にマグマの陥没孔自体の採用率が低かったためか、モダンですら採用実績は全くと言っていいほどなかったです。
黒曜石の焦がし口 中盤(1)の大誤算その14
トロン相手に間に合わない可能性があると思っていたため初見ではほとんど評価してませんでしたが、4ターン目のトロン完成には間に合う可能性が高かったり、先に広がりゆく海を貼ってカバーしたりできるためか、実際の採用率は(主にサイドではあったものの)それなりに高かったです。
(先手4ターン目にウルザ地形が揃いそうな場合、ウルザ地形が2種類揃っているであろう後手3ターン目に出せれば、3マナ4/4飛行+土地破壊とかなり優秀なクリーチャーになれる点が評価されたのかも)
敏捷なこそ泥、ラガバン 中盤(1)の大誤算その15
初見でも高く評価してましたが、1マナ2/1と軽く、戦闘ダメージを与えるたびに宝物トークン生成&対戦相手のライブラリートップ拝借が行えるうえに、2マナで疾駆して奇襲できる点が大きく評価されたためか、エレメンタル・ゴブリンあたりを除くモダンの赤いビートダウンにはまず入るほどの採用率を誇ったほか、レガシーの青赤Delverの基本パーツになった上にジェスカイ石鍛冶でも高い採用率を誇りました。
それどころか、モダン・レガシーの両方でこれの名を冠した「カウンターモンキー」というデッキを成立させたほどの1枚でした。
(一方、ライフを削る能力自体はそこまで高くないせいか、モダンのバーンでの採用率はかなり低かったです)
これだけラガバンが暴れまわっているのを見て「そのうち、モダンやレガシーで禁止になるのではないか」と思ってしまいました。
一攫千金 中盤(1)の大誤算その16
1マナ使って宝物トークンを生み出す効果を強いと思えなかったため、初見では全く評価してませんでした。
しかし、モダンでは1マナで一時的に使えるマナを増やせる効果が貴重だったためか(これと同じ能力を持つ野生の朗詠者は、クリーチャーなので除去されやすい)、実際にはベルチャーの基本パーツになったほか、(不屈の独創力のコストとマナ加速を兼ねるためか)不屈の独創力デッキへの採用実績もありました。
邪悪な熱気 中盤(1)の大誤算その17
昂揚を満たさなければショックの下位互換にしかならないためか、初見では血編み髪の匪賊が入りそうなデッキにしか入らないだろうと判断しました。
しかし、ドラゴンの怒りの媒介者同様にデッキ構築に少し気を使えば昂揚を満たすのはそう難しくなかったためか、モダンではカウンターモンキー・ジャンド・グリクシスシャドウあたりで高い採用率を誇ったほか、レガシーの青赤Delverやカウンターモンキーあたりでもなかなかの採用率を誇りました。
(昂揚さえ満たせば「相手ライフを回復せず、プレインズウォーカーに対処できる剣鋤」のように使えるのも大きかったか)
火炎の裂け目 中盤(1)の誤算その6
既に稲妻のらせんやボロスの魔除けが存在するためバーンにすらこれが入る枠はないと思ってましたが、「対象を取らない2マナ4点火力」という点が評価されたためか、ごく少数ながらこれを採用したバーンデッキが結果を出していたのを見かけました。
ゴブリンの砲撃 クリーチャーを生贄に捧げて1点飛ばしつつ、追放除去を空振りさせることができるためか、マイナーながらゾンビデッキやジャンドサクリファイスのサクリ台として活躍したほか、少数ながら鱗親和に1枚された実績がありました。
ゴリラのシャーマン 何に対策しているのかわかりませんが、グルールムーンやジェスカイ石鍛冶のごく一部にこれが採用されていたのを見かけました。
帝国の徴募兵 中盤(1)の誤算その7
キキジキコンボではなかなかの採用率を誇った点はだいたい予想通りでしたが、それよりもデッキ内のほとんどのクリーチャーをサーチできる人間デッキへの採用数(割合は同じぐらいだった)の方が多かったです。
(あと、デスタクにも少数ながら採用されていたのを見かけました)
残虐の執政官がモダンどころかレガシーのリアニメイトデッキでも活躍し、ドラゴンの怒りの媒介者が低マナ域を主軸とした赤いデッキ(バーン除く)で大暴れし、激情が赤を含むわりと幅広いデッキに採用されたりと、初見でほとんど評価してなかったカードの大活躍を知ることができました。
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